私が社長のポストに就いてから6年間、
これまでやってきた中で実感した一番パワフルなマネジメントの話です。
「自分のチームを、フルパワーで 全員の全ての能力をしっかり出し切れていますか?」
その質問に対して 私は「出し切れている」と言える自信があります。 もし100%出し切れていない場合には、すぐに気付いてチームときちんと話し合えるループを作っています。
では、その仕組みと、継続的に運用していく方法をレクチャーします。
まず組織図がピラミッド型か逆ピラミッド型か、という点が重要です。
ピラミッド型の組織は頂点にトップがいて、順々に直属の部下に指示をしていき、やっと現場に届くというマネジメントスタイルです。
例えば現場で問題が発生した場合、上から指示を受けて動いているだけなので現場だけではなかなか解決ができないのです。 直属の上司に解決策を求め、必要があればさらに上へ上へとエスカレーションしていくことになり、解決までのループはとても効率が悪く、良い仕組みとは言えません。
これは日本に多いシステムで、社長などのトップが 組織に問題解決方法を教えてない、または権限を与えていない可能性が高いのです。
もちろん、このトップダウンの組織形態で良いパターンや成り立つ組織もあります。 スーパーヒーローのような “できる社長” ならうまくいくでしょう。 ただ、ほとんど90%の場合は次に話す逆ピラミッド型(Inverted Pyramid)が理想的です。
逆ピラミッド型の場合、現場をヒーローと考えましょう。 トップ(社長やオーナー)がみんなを支えているというイメージをもってください。
上司が、直属の部下に問題解決の仕方を教え、自分で問題解決できるように育てていくことがポイントです。
問題が発生した際、現場で考えてアイディアを出してもらい、上司に実行可否の確認をするというシステムです。
場合によっては上司が考えつかなかった発想が現場から出てきて解決策に繋がり、現場の思考も把握できるので、今後それぞれの現場に合った指示を作ることもできます。
しっかりと会話をし、現場から上がってきた意見に対しアドバイスや指導を入れる場合も、実績や事例を踏まえて話すことでさらに考えて行動する力をつけ 個々のスキルアップに繋げるのです。
経験値を積むことで、次に現場で問題が発生した時に現場で解決できるように育てることが理想です。 そうすることで個々の力をもっと発揮させられ、チームも強くなります。
次に、このパワフルなマネジメントを継続させるために必要なことをお伝えしたいと思います。
CEO グスタボ・ドリー
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