なぜ、“手伝ってくれる人” は会社にいらないのでしょうか。
仕事をする中で様々な場面で 手伝う という言葉が出てきますが、なぜ断るのかと不思議に思うかもしれません。
弊社でも、「ファイナンスがもっとうまくいくよう手伝いますよ」などと声をかけられることや、成果が上がっていない時に社員に声をかけると 「自分はみんなのことを手伝っている」と返ってきたり、“手伝う” という言葉が簡単に飛び交います。
そのような手伝いは望ましくありません。
自分の目標と相手の目標が同時進行し、その未来に描く双方の成功が重なっているのであれば歓迎ですが、そうではない場合は不要なのです。
単純に “手伝う” というのはどうしても気持ちが軽く、本当に大変な時の責任感が薄くなりがちで、途中で放り出したり最後までやりきらないことが多いです。
さらには手伝いに期待してもアウトプットがなかなか思うように出ないなど、どこまで求めるか、意識や感覚的な要素も大きく “手伝い” に対する線引きが難しいところでもあります。
しかし、互いの成功に関わっていることであれば、自分の成功にも影響するため一生懸命に努め、きちんとやりきるので、うまく作用するでしょう。
これは有名なストーリーですが、ある時アメリカ先住民の ネイティブ・アメリカン が土地から追い出されているというニュースを見て、彼らの元に訪れた女性がいます。
「私に何か手伝わせて」と言ったところ、相手側のリーダーが「手伝いならいりません」と答え、「私たちの自由があなたの成功と繋がっているなら、一緒に頑張りましょう」と言葉を続けたそうです。
私はこのストーリーに共感し、とても良い例だと思いました。
人にはプライドもあります。
そして「手伝っている」ということで、少なからず上下関係が生じてしまうのです。
そもそも手伝われる側はそのような関係を期待していたわけではなく、最初はどのような関係になるかまでは気にしていなかったとしても、目標に向かって進みたいだけであって 一方的な関係性を望んではいません。
互いにモチベーションやメリットなどの効果が機能しないとうまくいかないのです。
手伝う・手伝われるの関係ではなく、それぞれに明確な目標があり、目的のために協力関係を結んでください。
自分と相手の自由や成功が紐づいているのであれば手を取り、共に成功へ向かうことができます。
CEO グスタボ・ドリー
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