信頼とコミュニケーションは反比例していると言えます。
信頼が大きければ、コミュニケーションが少なくても良いのです。
とてもシンプルな話で、その人の仕事に対して信頼があれば、そこまでコミュニケーションを取らなくても=細かい指示を出さなくても 仕事を任せられるということです。
逆に、成果物のアウトプットに信頼を置けない場合には、細かく指示を出したり確認する必要性が生じるでしょう。
マネージャーからの話で
「まだ信頼し切れない部下がいるが、コミュニケーションも少なくて悩ましい」
「前職で経験のある人材がいて、能力がわからずどれほど任せていいのか不安だが、あまり細かく言い過ぎるのも信用していないと感じさせてしまうので心配」
といった声も聞きます。
そのとき私は、悩む必要はないことを伝えました。
入社したばかりでまだ誰とも関係性を築いておらず、相手もどう捉えてどのように振る舞うかわからないので、そこまで気にしたり遠慮する必要はないのです。
その会社のやり方や規律、人間関係があるため、いくら経歴があっても新たに信頼関係を築くには最初はコミュニケーションをたくさん取ることが大事です。
入社してしばらくはできるだけ多くのチームメンバーと会話し、マネージャーとも毎日少しずつ確認し合うようにすると信頼関係を築け、2,3ヶ月もすれば互いに理解し、自然とコミュニケーションの頻度も減っていきます。
そこでマネージャーに伝えたいのは、マネージャーの責任として、あなたからコミュニケーションを多く取るように心がけましょう!
入社したばかりの社員で、特に日本には「教えてもらえるだろう」という受け身の人が多く、自らマネージャーや周りのメンバーと積極的にコミュニケーションを取ろうとする優秀な人材はそこまで多くありません。
大手企業だと新人研修マニュアルがありトレーニングが確立していたり個別指導が導入されますが、小さな会社であればあるほど、オンボーディングが重要です。
マネージャーが意識的にコミュニケーションのポイントを細かく作り、新入社員に対して頻繁に声をかけたり連絡を取ってください。
フランクに電話や声を掛けるだけで十分で、かしこまったコミュニケーションの場を設ける必要はありません。
日本には “日報“ を作成する仕組みが多くあります。
これは良いところでもあると思いますが、作成に時間も多く取られるため、私自身はあまり共感できない複雑な部分です。
正直、電話や対面で少し伝達すれば 日報という形式にしなくても済むのではないかと思っています。
信頼関係があれば必要以上のコミュニケーションが減り、信頼関係が不十分であればコミュニケーションが増えるということです。
コミュニケーションが増えた時には相手が信頼関係を作りたいと望んでいるため、いい意味で捉えて応じてください。
より良い仕事をするためにも、まずはコミュニケーションをたくさん取り、信頼関係を築けるといいでしょう。
CEO グスタボ・ドリー
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